20代の日本人義勇兵が死亡 東部戦線で戦闘中―ウクライナ

東京, 11月11日, /AJMEDIA/

 ロシア軍の侵攻が続くウクライナ東部での戦闘で、日本人義勇兵の男性1人が死亡したことが11日、分かった。ウクライナ軍関係者が日本人の姓名に言及した上で、「われわれの戦友が戦闘中に死亡した」と時事通信に述べた。松野博一官房長官も同日午前の記者会見で、戦闘に参加していた20代の邦人男性が現地時間9日に死亡したと語った。ロシアのウクライナ侵攻による日本人の死者は初めてとみられる。
 男性はウクライナ東部戦線で反転攻勢作戦に参加した部隊に所属。戦闘中に部隊が攻撃に遭い、命を落とした。ウクライナ軍は家族と連絡を取り、遺体の送還作業に着手している。松野長官によれば、男性の死亡は現地時間10日に確認され、在ウクライナ日本大使館が家族への連絡などの支援を行っている。
 ロシアが2月に侵攻を始めた後、義勇兵に参加した外国人の国籍は58カ国に上るとされる。ウクライナのゼレンスキー大統領は「国際義勇軍」の参加を世界に呼び掛け、クレバ外相は3月初めの時点で約2万人が志願したと語っていた。
 ウクライナで日本人義勇兵が死亡したとの情報はインターネット交流サイト(SNS)上で出回った。日本政府はウクライナ全土に退避勧告を出し、渡航を中止するよう求めている。日本人の義勇兵参加は、刑法が定める「私戦予備・陰謀罪」に問われる可能性がある。

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