陸自ヘリが行方不明 師団長ら10人搭乗―沖縄宮古島周辺

東京, 4月7日, /AJMEDIA/

6日午後4時ごろ、沖縄県の宮古島周辺で、隊員10人を乗せて飛行していた陸上自衛隊の多用途ヘリコプター「UH60JA」が行方不明となった。陸自は機体の破片とみられるものが見つかったことなどから航空事故と判断し、海上保安庁などと共に周辺海域を捜索している。
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 森下泰臣陸上幕僚長は6日夜、記者会見を開き、「国民に心配を掛け申し訳ない」と謝罪。熊本県に司令部を置く第8師団のトップ坂本雄一師団長(陸将)らが乗っていたことを明らかにし、「1秒でも早い発見に全力を尽くす」と話した。
 陸自によると、ヘリは陸自高遊原分屯地(熊本県益城町)の第8飛行隊に所属し、午後3時45分ごろ宮古島の空自宮古島分屯基地を離陸。島周辺を飛行して地形を確認した後、同5時すぎに戻る予定だったが、離陸から約10分後に同基地の北約20キロにある池間島付近で、空自レーダーから機影が消えたという。
 同機には操縦士2人と整備員2人のほか、坂本師団長ら視察を行っていた6人の計10人が乗っていた。自衛隊は艦艇や航空機を派遣し、機体の捜索を進めている。
 海保などによると、同機が消息を絶った場所の周辺で、油やローターなど機体の一部とみられるものが複数見つかった。「陸上自衛隊」と書かれた膨らませて使用する救命ボート1艇も回収したが、折り畳まれた状態だったという。
 気象庁によると、宮古島周辺では6日夕、風速は約6~6.5メートルで視程は10キロ以上だった。飛行の支障となる積乱雲の発生はなかったという。

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