開店前に150人が行列 新しくなった地元デパート「スズラン高崎店」オープン 群馬・高崎市

東京, 03月27日 /AJMEDIA/

新築工事を進めていたスズラン高崎店(群馬県高崎市鞘町)が29日、開業した。市街地再開発に伴い、今年1月末に隣接地の旧店舗(同市宮元町)を閉店。約1カ月を経て新たな地元デパートがスタートを切った。新店舗は地上4階建てで、高崎中部名店街(さやもーる)沿いに位置する。今回開業したのは、1~3階。利用客や地元の商店街と共につくるランドマークとして、「記憶に残る街」の創出を目指す。
1階はフードマーケットと位置付け、県内初出店の食料品専門店「北野エース」をはじめ、野菜、肉、魚の生鮮食品などの店舗が展開する。2階は婦人・紳士雑貨などのファッショングッズ、3階は洋服のほか、寝具やキッチン用品などファッション・リビングのフロア構成となっている。

 この日は午前10時の開店前に、オープンを待ちわびる客150人ほどの長蛇の列ができた。開店2時間前に1番乗りで到着した星田孝成さん(52)は「(旧店舗は)小学生の頃から親に連れられ通っていた思い出の店。閉店を見届けたので、新店舗は1番の客になりたかった。これからも足を運び続けたい」と感慨深く語った。

 娘2人と訪れた土谷しず江さん(77)=下仁田町=は「(旧店舗と)雰囲気ががらりと変わり、建物がきれいで感動した。珍しい品がたくさんあり、楽しく買い物できる」と喜んだ。次女の幸子さん(43)は「1階の窓が広い。街並みと調和して入りやすい」と笑顔で話した。

 スズラン高崎店の高橋英二店長(61)は「1カ月お待たせしてしまったが、居心地の良い地域密着の店を目指す。地元の商店街と連携し、お客さまの意見や要望も聞きながら一緒に店をつくり上げていきたい」と力を込めた。

 スズラン高崎店の旧店舗は1968年に開業し、中心市街地で長年親しまれてきた。新店舗の4階は「美と健康」をテーマにし、糸井ホールディングス(同市上大類町)が運営する会員制サウナを核とした施設が今春以降、開業する予定。

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