起業家目指す高専開校 全寮制、学費無償化―徳島

東京, 4月3日, /AJMEDIA/

自らの力で社会を切り開く起業家らの育成を目指す新設の私立高等専門学校「神山まるごと高専」(徳島県神山町)で2日、入学式が開かれた。学校法人の寺田親弘理事長は開校宣言で、新入生44人を前に「モノをつくる力でコトを起こす。そういう人物が巣立っていく光景を見たい」とあいさつした。私立の高等専門学校は全国で4校目。
 県中部の山間域にある神山町は光ファイバー回線が全域に整備されており、テレワーク拠点としてサテライトオフィスを開設したIT系企業などの経営者らが中心となって学校法人を設立。「日本の田舎にシリコンバレーのような場所をつくろう」と同校を開設した。
 全寮制で、学生は自然豊かな環境で5年間生活しながら、プログラミングなど最先端の技術や、起業家精神などを「まるごと学べる」のが特徴という。
 また、ソニーグループやソフトバンクなど計11社から募った100億円で基金を設立。運用益で奨学金を給付し、年間200万円の学費を実質無償化する。学生の世帯年収に応じて、入学金や寮費も一部免除する。
 1期生には40都道府県と海外から約400人が受験し、倍率は9.1倍だった。北海道出身の江田岬毅さん(15)は「人の役に立てる会社を作りたい。プログラミングはやったことないので楽しみ」と話した。

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