議員総立ち、鳴り響く拍手 「ウクライナと心一つ」―ゼレンスキー大統領演説

東京, 3月24日, /AJMEDIA/

 ウクライナのゼレンスキー大統領が23日、初めて日本の国会でオンライン演説に臨んだ。「ウクライナと心は一つ」。約11分間の演説を見届けた衆参両院の議員は総立ちとなり、会場には連帯を示す拍手が鳴り響いた。
 演説は東京・永田町にある衆院第1議員会館の国際会議室と多目的ホールの大型スクリーンで中継された。ウクライナ国旗と同じ青と黄色のバッジやネクタイを付けた議員の姿も見られた。
 午後6時すぎ、カーキ色の長袖ジャンパーに身を包んだゼレンスキー氏が「両国の間には8193キロメートルの距離があるが、自由を感じる気持ちに差はない」と切り出すと、議員らは画面をじっと見詰めたり、時折うなずいたりしながら聞き入った。
 演説の最後に「ありがとう」と日本語で述べたゼレンスキー氏。「ウクライナに栄光あれ。日本に栄光あれ」と締めくくると、会場はスタンディングオベーションで応じた。
 終了後、黄色のスーツに青のインナー姿であいさつした山東昭子参院議長は「わが国とウクライナは常に心は一つにある」と述べた。
 超党派の日本・ウクライナ友好議員連盟で事務局長を務める盛山正仁衆院議員(自民)は「日本が軍事的支援はできないことを承知の上で、抑制的に話していた」と評価し、「戦闘状況ができるだけ早く終わるよう、各国の協力の枠組みをつくりながらやっていくしかない」と話した。

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