東京, 3月1日, /AJMEDIA/
英石油大手シェルは28日、ロシア事業から撤退すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻で欧米諸国の経済制裁が強まる中、事業継続は困難と判断した。日本企業が参画するサハリン(樺太)沖の液化天然ガス(LNG)開発事業「サハリン2」からも手を引く。
英石油大手BPもロシア事業からの撤退を表明したばかり。欧米の企業でロシアとのつながりを断ち切る動きが加速している。
「サハリン2」はロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムとシェル、日本の三井物産と三菱商事が出資している。生産したLNGの多くが日本向けだが、シェルの離脱で日本企業も戦略の見直しを迫られそうだ。
シェルはさらに、ガスプロムなどと進めてきたロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」への関与もやめるほか、シベリア西部の油田開発などからも撤退する。