父親「不信感しかない」 県警と面会、具体的説明なく―勾留中の男性死亡・愛知

東京, 12月18日, /AJMEDIA/

 愛知県警岡崎署(同県岡崎市)の留置場で勾留中の無職男性(43)が死亡した問題で、県警本部の留置管理課長ら4人が17日、男性の父親(71)と面会した。記者会見した父親によると、県警幹部らは捜査体制を整えたなどと説明したが、男性の勾留中の具体的状況については「これから調査する」と述べるにとどめたという。父親は「警察には不信感しかない」と話した。
 幹部らは岡崎署とは別の警察署で約1時間、父親と面会した。父親は、署員らの暴行の有無や男性を入院させなかった理由などについて説明を求めたが、幹部らは「調査中」として答えを避けた。保護室に収容された男性を映したカメラ映像の開示も求めたが、具体的な回答はなかったという。
 父親は会見で、「息子は動物以下の扱いを受けた。悪かったと謝って仏壇に手を合わせてほしい」と訴えた。
 父親らによると、男性は2016年の交通事故をきっかけに精神疾患を発症し、糖尿病の持病もあった。就労支援施設に通い、21年から工場に勤務していたが、逮捕前日の今年11月24日に退職。今秋から1人暮らしを始めたばかりで、逮捕される直前は精神疾患の症状を抑える薬を十分に服用できていなかったという。
 男性の死亡を巡っては、岡崎署幹部を含めた複数の署員が、身体を拘束された状態の男性を足で蹴るなどの暴行を加えた疑いがある。県警は今月16日、特別公務員暴行陵虐容疑で同署を家宅捜索し捜査を本格化させた。

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