渋谷にデジタルアート拠点 芸術家を支援、都市の魅力発信―東京都

東京, 11月4日, /AJMEDIA/

 東京都は、デジタル技術を活用した芸術「デジタルアート」の拠点施設を渋谷区に開設した。アーティストが創作に取り組める場所を確保し、活動を支援。流行の発信地である渋谷で作品展示やイベント開催などを行い、文化都市としての魅力を広める狙いもある。
 デジタルアートは、パソコンで作られたイラストや、建物などにCG(コンピューターグラフィックス)を投影するプロジェクションマッピングなど、デジタル技術を駆使した芸術やその作品を幅広く指す。
 施設はJR渋谷駅近くの「シビック・クリエイティブ・ベース東京」で、10月に開設。約380平方メートルのフロアに、作業場のほか、ワークショップを開けるスペースを設けた。3Dプリンターやレーザーカッターなど創作に必要な機材も順次そろえる。
 都は、年度ごとに選出するデジタルアートのクリエーターに、この拠点で活動してもらうことを想定。今年度は人工知能(AI)を使ったレクリエーションを探究するチームや、東京五輪開会式のドローン演出の担当者、拡張現実(AR)を活用した映像作家のプロジェクトなどを選んだ。それぞれ1000万円を上限に資金援助も行う。
 都の担当者は「デジタルアートへの支援策としては国内最大規模。文化都市としての魅力向上につなげたい」と話している。都はデジタルアートを活用したまちづくりを進める渋谷区との連携も検討している。

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