東京, 3月8日, /AJMEDIA/
欧州各国の首脳は7日、ロシア産石油の輸入禁止措置をめぐり、早期の実施に慎重な姿勢を示した。ロシアのウクライナ侵攻に対する追加制裁として検討中と認めつつ、代替策が乏しいことを強調。即時・全面的な禁輸を見込んだ急激な原油価格上昇をけん制した。
オランダのルッテ首相はロンドンでの記者会見で「ロシアの石油と天然ガスへの依存を劇的に減らさなければならないが、それには時間がかかる」と強調。「段階的に進めていくことだ」と慎重な考えを示した。
ルッテ氏とともに記者会見したジョンソン英首相も「3週間前までは考慮すらしなかったことを検討している」と認めたものの、「われわれは代わりの(石油)調達先を探さなければならない」と指摘。ドイツのショルツ首相もこれに先立つ声明で「公共サービスや市民生活に不可欠だ」として、ロシアからの輸入を当面継続する方針を示した。