林官房長官 IAEA事務局長と会談“処理水の安全性 丁寧に説明”

東京, 03月13日 /AJMEDIA/

東京電力福島第一原発の処理水の海洋放出をめぐり、林官房長官は日本を訪れているIAEA=国際原子力機関のグロッシ事務局長と会談し、安全性を国内外に丁寧に説明していく考えを示しました。

林官房長官は12日夕方、日本を訪れているIAEAのグロッシ事務局長と総理大臣官邸でおよそ30分間、会談しました。

この中で林官房長官は、福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出が始まって半年が経過する中、IAEAの関与は重要だと指摘したうえで、日本としても引き続き科学的根拠に基づいた安全性を国内外に丁寧に説明していく考えを伝えました。

これに対し、グロッシ事務局長は、処理水の放出が終わるまで、IAEAとして関与していく考えを示しました。

グロッシ事務局長は13日、福島県を訪れて福島第一原発を視察し、処理水の放出状況を確認することにしています。

齋藤経産相「IAEAによる厳正なレビュー受け安全性確保」
視察を前にした12日夜、グロッシ事務局長は齋藤経済産業大臣と会談しました。

この中で、齋藤大臣は「昨年、事務局長から、『最後の1滴が安全に放出されるまでIAEAは福島にとどまる』という力強い発言を頂いたことが国内外の信頼醸成につながっている。引き続きIAEAによる厳正なレビューを受けながら、長期にわたる処理水の安全性の確保に万全を期していきたい」と述べました。

これに対しグロッシ事務局長は「今回の福島の訪問では、漁業組合や商工会議所の人などからいろんな質問をしてもらって意見交換したい。透明性を示すことが大事だと思う」と述べ、引き続き日本政府と協力して処理水の放出の安全性を確認し、情報発信していく考えを示しました。

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