断層の滑り、北へ広がる 宮城で強く揺れる要因に―地震調査委

東京, 3月18日, /AJMEDIA/

 政府の地震調査委員会は17日夕、福島県沖を震源とするマグニチュード(M)7.4、最大震度6強の地震について臨時会合をオンラインで開いた。昨年2月13日にほぼ同じ位置でM7.3、最大震度6強の地震が起きた際は断層の滑りが南へ広がり、今回は北へ広がったことが明らかにされた。
 平田直委員長(東京大名誉教授)は記者会見で「同じ場所が2度破壊されるのは不思議だが、主な破壊領域が違うので納得した」と述べた。その上で「昨年2月に比べ、今回は宮城県で震度6強や6弱を観測する所が多かったのは、マグニチュードが少し大きかったほか、断層の滑りが北へ進んだためだ」と説明した。
 二つの地震は陸海のプレート境界より深い所で発生。いずれも海側プレート内部で押す力が働き、断層が上下にずれる「逆断層型」だった。
 昨年は2月の福島県沖地震後、宮城県沖を震源として3月20日と5月1日に最大震度5強の地震が相次いだ。平田委員長は「日本海溝沿いはもともと地震が起きやすい上、2011年のM9地震(東日本大震災)の影響が重なっている。今後も強い揺れや津波に備えてほしい」と話した。

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