斎藤容疑者、「孤立していた」 近隣住民ら、事件に驚き―埼玉3人殺害

東京, 12月27日, /AJMEDIA/

 埼玉県飯能市美杉台の民家で3人が殺害された事件で、殺人未遂容疑で逮捕された無職斎藤淳容疑者(40)をよく知る住民からは「人と関わりがなく、孤立していた」との見方が出る一方、「静かできちょうめんだった」と驚く声も聞かれた。
 近くに住む70代の無職女性によると、斎藤容疑者は少なくとも中学まではサッカーをしていたという。「静かでいい子だったのに、本当にびっくりした」と、事件に戸惑いを隠せない。もともとは祖母、両親、姉と斎藤容疑者の5人暮らしだったが、10年以上前に祖母が亡くなり、両親も離婚。姉と2人暮らしになり、その後は同容疑者1人になっていたという。
 最後に会ったのは1年半ほど前。「自治会の集金を忘れていたらわざわざ届けに来てくれた。そういうきちょうめんな子だった」と振り返った。
 近所に住む別の女性(79)も「こんなことを起こすようには見えなかった」と首をかしげる。「両親の離婚後しばらくは空き家だったが、いつの間にか電気がついていて、数年前に1人で戻ってきたようだ。3、4回1人で歩いているところを見たが、本当に静かな様子だった」と語った。
 斎藤容疑者と被害者双方を知る会社員の男性(37)は、容疑者について「無の人というイメージ。人と関わりがなく、孤立していた」と話す。「庭の草は伸び放題で、車もコケが生えて動いた形跡がなかった。今年になって庭で木を切っているのを見て『住んでいたんだ』と思った」という。事件についても「(斎藤容疑者が)人と関わりがあったというのが驚き」と語った。
 一方、殺害されたビショップ・ウィリアム・ロス・ジュニアさん(69)と妻の森田泉さん(68)が以前住んでいた東京都内の家の近くに住む男性は「夫はバイクが好きで、よく外国人の友人がバイクに乗って来ていた。すごくいい人で、家族の仲も良かった」と話した。70代の女性は「恨まれるような人ではないと思う」と証言した。

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