志賀原発敷地内「活断層なし」 北陸電力見解を了承―7年前の指摘覆す・規制委

東京, 3月4日, /AJMEDIA/

原子力規制委員会は3日の審査会合で、北陸電力志賀原発(石川県志賀町)の敷地内にある断層は「いずれも活断層ではない」とする同社の見解を大筋で了承した。2016年に規制委の専門家調査団が一部について「活断層」の可能性を指摘していたが、判断を覆した格好だ。
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 北陸電は14年8月、志賀原発2号機の新規制基準への適合性審査を申請した。16年4月に規制委の専門家調査団は、1号機の原子炉建屋下にある断層「S―1」や、2号機の冷却用海水を取り込む配管の下にある「S―6」などについて、活断層の可能性があると指摘。一方で、資料が限られているとしてデータ拡充を求めていた。
 北陸電は計420カ所でボーリング調査を実施。断層の上を覆う地層の年代だけでなく、断層を横切る鉱物脈の年代も調べた上で、評価対象とした10本の断層について分析した。その結果、いずれの断層も「将来動く可能性がある活断層ではない」と結論付けた。
 審査を担当する石渡明委員はこの日の会合で、「膨大なデータで評価をやり直した結果、(活断層ではないと)判断できる証拠がたくさん得られた」と話し、北陸電の見解を妥当と評価した。

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