東京, 3月19日, /AJMEDIA/
バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は18日、テレビ電話で会談した。ホワイトハウスの発表によると、バイデン氏は会談で、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに中国が支援を行った場合、「結果」が伴うと警告。米国は中国の行動を注視していく構えだ。
2月24日にロシアがウクライナ侵攻を開始して以降、米中首脳の直接協議は初めて。会談は約1時間50分にわたり、ウクライナ情勢に加え、台湾問題や米中競争を管理する方策などについても話し合われた。
米政府高官は会談後、バイデン氏が習氏に、ロシアへの「物的支援」をめぐる「意味と結果」について明確にしたと明らかにした。バイデン氏は「結果」が影響する範囲に関し、米中関係だけでなく「より広い世界」に及ぶと述べ、米欧日が中国に結束した対応を取る可能性を示唆した。これについてサキ大統領報道官は会談後の記者会見で、「制裁もその一つだ」と語った。
ただ、米高官によれば、バイデン氏は「具体的要求」は習氏に突き付けなかった。高官は「中国の決定を見守る」とも話しており、米政府は、中国側が実際に対ロ支援に踏み出すかどうか警戒を続けていく方針だ。
一方、中国外務省によると、習氏は「世界の平和と安定のため努力する必要がある」と訴え、米中関係改善とウクライナ情勢での協調を呼び掛けた。また、対ロ非難を控え、「無差別の制裁実施で苦しむのは庶民だ」と改めて制裁に異論を唱えた。ロシアへの支援については触れなかった。