女性管理職の育成強化 30年までに5割達成へ―資生堂社長

東京, 9月22日, /AJMEDIA/

 資生堂の魚谷雅彦社長はインタビューに応じ、女性の管理職候補の育成を強化する方針を明らかにした。2030年までに女性管理職の比率を現在の4割弱から5割に引き上げる目標を達成するため、女性社員が具体的な管理職像を持てるよう後押しする体制を充実させる。
 同社は17年、「女性リーダー育成塾」を設立。どのような管理職を目指すのか、会社側が規定するのではなく、社員が自分の個性などを考慮しながら具体化できるよう促している。昨年には女性役員候補の養成のため、経営の意思決定について社長と討議するコースも導入した。魚谷氏は「機会は男女で均等にあるべきだという社会の発想にシンクロ(同調)させるのが経営者の役割だ」との考えを示した。
 国内で部下を持つ女性管理職の比率は、今年1月1日時点で37.3%。魚谷氏は「会社が環境を整えて可能性をつくることで、管理職に前向きな女性社員を増やしたい」と強調した。
 一方、同社は6月、福岡県久留米市で新工場を本格稼働させた。国内生産体制を強化し、高付加価値化を進める考え。原材料価格は高騰しているが、魚谷氏は現時点では価格転嫁せず「経営努力や生産効率を高めることで頑張りたい」と説明した。

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