外交トップに金聖翰元次官 引き継ぎ委、日米と協調重視―韓国次期大統領

東京, 3月16日, /AJMEDIA/

韓国の尹錫悦次期大統領は15日、政権移行の準備に当たる引き継ぎ委員会の外交安保分科会幹事に、金聖翰・元外交通商省(現外務省)第2次官、委員に金泰孝・元大統領府対外戦略企画官をそれぞれ任命した。いずれも国際政治の専門家として保守の李明博政権で要職経験があり、日米韓の連携を重視する立場だ。
 2012~13年に次官を務めた金聖翰氏は、尹氏と小学校の同級生。尹氏を早くからサポートし、外交・安保分野の公約策定を主導した。米国通で日韓協力にも前向きだ。尹氏側は「韓米の包括的戦略同盟強化に力量を発揮してくれると期待している」と説明。外相や国家安保室長への起用が有力視される。
 金泰孝氏は李政権で「外交司令塔」を担った。日韓の安保協力にも積極的で、12年に軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結を推進したものの撤回に追い込まれ、企画官を引責辞任した経緯がある。
 このほか尹氏周辺には、李元大統領と近かった張済元・秘書室長、李政権の大統領府報道官だった金恩慧報道官ら「李明博系」の起用が目立っている。
 一方、尹氏は16日に文在寅大統領と会談する予定。収賄罪などで実刑判決を受け収監中の李氏の赦免を求める見通しだ。

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