壊れた屋根瓦、無情のみぞれ シート応急「余震が心配」―福島沖地震・宮城

東京, 3月19日, /AJMEDIA/

 最大震度6強を記録した地震の被災地・宮城、福島両県では、多くの家屋で屋根瓦が落ちるなどの被害が出た。18日は前日までとは打って変わって気温が急激に下がり、雪や雨が降り注いだ。余震も懸念される中、住民らは家屋の応急処置などに追われた。
 宮城県大崎市のこの日の最高気温は5度。みぞれが降る中、取材に応じた会社経営鈴木輝彦さん(47)の一軒家は、屋根瓦が落下して散乱した。地震から一夜明けた朝に確認すると、瓦がずれて隙間もできており、慌ただしくブルーシートで覆ったという。
 気象庁は発生から1週間程度は同程度の地震に注意するよう呼び掛けている。鈴木さんは「落ちた瓦は多くはないが、(ずれて)浮いている状態なので、余震があれば全部落ちてくる危険がある」と心配する。修繕しようにも業者に頼む他ないが、「業者は忙しくてすぐには来てくれない」と語った。
 隣接する栗原市でもみぞれが降った。息子家族と同居する男性(75)宅も屋根がシートで覆われていた。東日本大震災で屋根瓦が剥落する被害を受け、瓦からトタンに変えたが、瓦のままだった1階の一部屋根がまたも同じ被害に遭った。
 男性は「(大震災に比べて)断水はあるが、電気が通っているからまだいい」と気丈に振る舞う。ただ、昨年2月にも大きな揺れに見舞われ、妻(68)は「雨漏りはないけど、2年続けざまでびっくりした。トタン屋根にするにしてもお金がかかる」とこぼした。

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