国が入管ビデオ提出へ スリランカ女性死亡―名古屋地裁

東京, 11月15日, /AJMEDIA/

 名古屋市の入管施設で昨年3月、スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡し、遺族が国に計約1億5600万円の損害賠償を求めた訴訟で、国側は14日、収容中の様子を記録した約5時間分の監視カメラ映像を提出すると名古屋地裁に回答した。原告側弁護団が明らかにした。
 国側は保安上支障がある部分にマスキング(黒塗り)するという。約5時間分の映像は、訴訟に先立つ証拠保全手続きで既に遺族らに開示されているが、地裁が証拠として提出するよう国に勧告していた。
 原告側はウィシュマさんが亡くなるまでの計約295時間分を提出するよう求めており、弁護団の指宿昭一弁護士は「国が提出に応じたことは評価するが、真実を明らかにするには全映像の提出が必要だ」とコメントした。

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