北海道と東北は大雪警戒 26日まで強い冬型―気象庁

東京, 1月26日, /AJMEDIA/

 日本列島は25日、強い冬型の気圧配置の影響で日本海側を中心に大雪になる所があった。全国的に沿岸部などで風が吹き荒れ、朝の冷え込みも厳しかった。今冬一番の寒気の峠は越え、冬型の気圧配置は次第に西から緩むものの、気象庁は北海道と東北では26日まで大雪や猛吹雪、暴風、高波に警戒するよう呼び掛けた。
 岡山県によると、真庭市の80代男性が24日夜から帰宅せず、25日昼すぎに雪に埋もれている状態で見つかり、死亡が確認された。大分県別府市でも24日、倒れてきた木が男性(62)の頭に当たって死亡した。
 近畿のJR東海道線などでは24日から25日にかけ、計16本の列車が駅間に一時立ち往生し、体調不良を訴える乗客もいた。東海道・山陽新幹線や九州新幹線は25日、遅れが生じ、山形新幹線は福島―新庄間で終日運転見合わせとなった。航空便は日本航空と全日空で計353便が欠航し、約1万6000人に影響した。高速道路は新名神高速の三重、滋賀県境付近で多くの車が立ち往生。中国道や九州道などでも通行止めが相次いだ。
 気象庁は24日夜に岡山県に「顕著な大雪に関する気象情報」を発表し、真庭市では25日朝までの24時間降雪量が観測史上最多の93センチに上った。同降雪量は鳥取県大山町で92センチ、長野県小谷村で66センチ、岐阜県飛騨市では51センチを観測した。
 25日未明から朝にかけての最低気温は熊本県甲佐町で氷点下9.0度となり、過去の記録を更新した。主要都市も氷点下となり、札幌が同12.8度、仙台が同7.5度、東京都千代田区が同2.9度、名古屋が同3.8度、大阪が同2.0度、福岡が同2.5度。京都は同3.7度で、24日深夜のピーク時の積雪が15センチだった。
 26日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北海道と北陸60センチ、東北50センチ、関東甲信と東海20センチ。
 北海道と東北で26日に予想される最大瞬間風速は30~35メートル。波の高さは北陸や伊豆・小笠原諸島も含め6~7メートル。

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