中国の「現状変更」に反対 G7外相会合が開幕

東京, 4月17日, /AJMEDIA/

 先進7カ国(G7)外相会合が16日午後、長野県軽井沢町のホテルで開幕した。G7外相は「インド太平洋」を議題としたワーキングディナーに臨み、中国の力を背景とした一方的な現状変更の試みへの反対で一致。台湾海峡の平和と安定の重要性を確認した。

 議長を務める林芳正外相は中国との関係を巡り「グローバルな課題については協働し、建設的かつ安定的な関係を構築することが重要だ」と指摘し、各国外相も同様の認識を示した。G7外相は弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮を強く非難。中国、北朝鮮に対し結束することが重要だと確認した。
 林氏は、ウクライナ侵攻を続けるロシアも念頭に「法の支配に基づく国際秩序の重要性や、力による一方的な現状変更を認めないという意志を示したい」と強調。グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国への関与強化に意欲を示した。
 林氏は16日午後、各国外相と特別列車で軽井沢入り。会合は18日まで開かれ、5月の首脳会議(G7広島サミット)をにらみ、ウクライナ危機などを協議する。ロシアによる核の威嚇や北朝鮮の核・ミサイル開発を踏まえ、「核兵器のない世界」への道筋も議論する。

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