ロシア非難へ特別会合 安保理、40年ぶりの要請―国連総会

東京, 2月28日, /AJMEDIA/

国連安保理は27日、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、国連総会の緊急特別会合を要請する決議案を採択した。ロシアは反対したが、手続きに関する採決のため拒否権は行使できず、米欧など11カ国の賛成多数で開催が決まった。会合は28日午前10時(日本時間3月1日午前0時)から始まり、各国の演説で数日間続く見通し。
 安保理で25日、ロシアを非難する決議案が当事国ロシアによる拒否権発動で否決されたことを受けた動きで、ロシアの国際的孤立を示すため、拒否権のない総会で同様の非難決議採択を目指す。中国、インド、アラブ首長国連邦(UAE)は27日の採決で再び棄権した。
 緊急特別会合は、国連憲章で「国際平和と安全維持の主要な責任を負う」とされる安保理が、常任理事国の不一致で機能不全となった場合に開かれる。加盟国の過半数か安保理理事国の9カ国以上の賛成が必要で、安保理による会合要請はイスラエルによるゴラン高原併合問題を取り上げた1982年以来、40年ぶり。
 トーマスグリーンフィールド米国連大使は採決後「ウクライナのためにできる限りのことをしなくてはならない」と強調。ロシアのプーチン大統領による核戦力の「特別態勢」移行命令については「不必要な一歩だ。危険なレトリックを弱めるよう求める」と訴えた。

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