パキスタン総選挙投票続く 治安当局がテロへの警戒強める

東京, 02月09 /AJMEDIA/

政治や経済の混乱が続くパキスタンで8日、総選挙の投票が行われています。これまで3回にわたり首相を務めたシャリフ元首相が再び政権を担うのか注目されるなか、南西部の州で7日、爆発が発生し、30人が死亡していて、治安当局がテロへの警戒を強めています。

パキスタンの総選挙の投票は、多くの地域で、日本時間の8日正午から始まり、首都イスラマバードの投票所でも有権者が次々に訪れて1票を投じていました。

今回の選挙では、若者から人気の高い野党「正義運動」を率いる、カーン元首相が、汚職の罪などで有罪判決を受け、立候補できませんでした。

こうした中、政治に強い影響力を持つ軍と関係がよいと指摘される、シャリフ元首相が率いる与党「イスラム教徒連盟シャリフ派」が支持を伸ばしていて、これまで3回にわたり首相を務めたシャリフ氏が再び政権を担うのかが、注目されています。

パキスタンでは、おととし大規模な洪水が発生して以降、物価の高騰など経済の混乱が続いていて、投票を終えた女性は「新たに政権を担う人たちは、まず経済対策や治安対策に取り組むべきだ」と話していました。

一方、南西部バロチスタン州では7日、2か所の選挙事務所の周辺で爆発があり、合わせて30人が死亡しました。

治安当局は、選挙関連の施設を狙ったテロの可能性があるとして、全国的に携帯電話をつながらないようにする措置をとるなど警戒を強めています。

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