ニカラグア、台湾と断交 中国に乗り換え関係回復

東京, 12月10日, /AJMEDIA/

中米ニカラグア政府は9日、台湾と断交した。新華社電によると、中国とニカラグアの政府代表は天津で共同コミュニケに署名。両国は国交を回復した。これにより、台湾と外交関係を持つ国は14カ国に減った。
 ニカラグアのモンカダ外相は声明で「政府は、世界には『一つの中国』しかないと認識することを宣言する。中華人民共和国は中国を代表する唯一の正統な政府であり、台湾は中国の不可分の領土だ」と強調した。ニカラグアは中国と1985年に国交を結んだが、90年に断交して台湾と外交関係を樹立していた。
 ニカラグアでは、反米左派のオルテガ大統領が政敵を排除して実施した11月7日の大統領選で、連続4選を果たした。国際社会はオルテガ氏の強権姿勢を非難。反発したオルテガ政権は米州機構(OAS)からの脱退手続きを開始するなど、国際的孤立を深めつつあった。
 台湾外交部(外務省)は声明で「台湾は長期にわたりニカラグアの発展を援助し、顕著な成果と貢献を残した。オルテガ政権が友情をないがしろにしたことは、非常に残念だ」と表明した。一方、中国外務省は報道官談話で、ニカラグアの決定を「正しい選択であり、高く称賛する」と評価した。

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