トコブシを初出荷 徳島県

東京, 11月19日, /AJMEDIA/

 徳島県は18日、県の種苗生産施設で育てたトコブシの稚貝2万匹を日和佐町の漁業協同組合に初出荷した。
 トコブシはアワビの仲間で、高い水温を好み成長が早いことから、新たな水産資源として期待が高まっている。県は2020年に県内の漁港で捕れたオスとメスをそれぞれ約150匹ずつ購入し、量産化に取り組んできた。現在は約20万匹を飼育しており、県内の漁協に順次出荷する。
 日和佐町漁協は、トコブシが育ちやすい海藻類が多く、波が穏やかな2カ所に放流した。漁業解禁中の2~8月までに水揚げし、十分育った個体を出荷する。
 同漁協代表の豊崎辰輝さん(68)は「貝類の売り上げが伸びるのは(地域にとって)大きい意味がある。身近なところからチャレンジを続けていきたい」と話した。

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