タイムカプセルを開封 震災当時の高校生ら―福島

東京, 7月4日, /AJMEDIA/

 福島市の庭園「浄楽園」で3日、2011年3月の東日本大震災当時の高校生らが埋めたタイムカプセルの開封式があった。カプセルは、震災から5カ月後に福島県で開催された全国高等学校総合文化祭の実行委員らが、震災の記憶や故郷への思いを残そうと12年3月に埋めた。現役高校生も参加して同園の一角に埋まったカプセルを掘り起こし、記念誌やTシャツ、震災の記録などを取り出した。
 当時の実行委員で、同県相馬市で小学校教諭を務める佐藤季さん(28)は、カプセルに入れた自分宛ての手紙を読んだ。「(震災前の)あの時が一番幸せだったと言わないで」との自分からのメッセージに「当時は毎日が落ち着かず、将来を想像できなかった」と振り返り、「昔の自分の努力で今がある。今が一番幸せ」と笑顔を見せた。
 開封後の交流会で、佐藤さんは震災の体験を現役高校生に語り、「私たちの思いや経験を今の子たちに知ってもらい、そしてつないでほしい」と呼び掛けた。2年の女子生徒(17)は「同じ学年の人に震災について伝えていきたい」と話した。

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