アルゼンチン、中間選挙で野党勝利 大統領再選に影、政権に亀裂

東京, 11月15日, /AJMEDIA/

アルゼンチンで14日、フェルナンデス左派政権の行方を占う中間選挙が行われ、中道右派の野党連合が上下両院で議席を伸ばして勝利した。上院(定数72)の3分の1、下院(定数257)の約半分の127議席が改選され、現地メディアによると、中道左派の与党連合が上院で維持してきた過半数を失った。
 与党連合の議席は上院で改選前から6、下院で2減少。野党連合は上院で6、下院で1増やす見込みだ。選挙後の議席は、上院が与党連合35、野党連合31。下院は与党連合118、野党連合116となる。
 全国的な得票率は野党連合が大きく上回っている。ロイター通信によれば、2023年の次期大統領選で野党連合からの出馬が有力視される首都ブエノスアイレスのロドリゲス・ラレタ市長は「われわれは大きなステップを踏み出した」と勝利を祝った。
 政権内では、アルベルト・フェルナンデス大統領をしのぐ影響力を持つとされるクリスティナ・フェルナンデス副大統領が発言力を強めており、ここ数カ月で亀裂が深刻化している。今回の敗北で副大統領の発言力が増せば、大統領の再選出馬を脅かしそうだ。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts