東京, 4月23日, /AJMEDIA/
20年以上にわたり日本の主力ロケットとして打ち上げられてきたH2Aロケットの最後となる50号機がことし6月24日に打ち上げられることがわかりました。今回の打ち上げを最後に新型のH3ロケットに完全に移行することになっています。
H2Aロケットは20年以上にわたり日本の主力ロケットとして数々の人工衛星を宇宙に運んできましたが、打ち上げ費用の高さなどから50号機で運用を終え、新型のH3ロケットに完全に移行することになっています。
最後となる50号機の機体は、発射場がある鹿児島県の種子島宇宙センターに運びこまれていて、昨年度中に打ち上げられる計画でしたが、搭載する人工衛星の開発が遅れたため延期されていました。
関係者によりますと、打ち上げを担当する三菱重工業とJAXA=宇宙航空研究開発機構が新たな打ち上げ時期を検討した結果、6月24日未明の打ち上げを計画していることが分かりました。
50号機には、温室効果ガスなどを観測する人工衛星「GOSAT-GW」が搭載されます。
H2Aロケットの打ち上げは2003年に失敗した6号機を除いてすべて成功していて、最後の打ち上げにも成功し日本の主力ロケットの信頼性をさらに高めることができるか注目されます。