東京, 4月13日, /AJMEDIA/
【北京時事】ブラジルのルラ大統領は12日、中国公式訪問を開始した。15日までの日程で上海や北京を訪れ、習近平国家主席と会談する。ボルソナロ前政権下で冷え込んだ対中関係の改善を目指すルラ氏と、「米国の裏庭」と呼ばれる中南米への影響力拡大を図る習氏の思惑は一致。経済分野の協力強化による蜜月が演出される見通しだ。
ブラジルにとって中国は最大の貿易相手国で、報道によると、ルラ氏は200人を超える企業関係者や多数の連邦議会議員らを率いて訪中。投資拡大や技術協力でブラジル側を引きつけたい中国はこれを「両国関係の発展を非常に重視している表れ」(外務省報道官)とみて歓迎している。
習氏は対立する米国をにらみ、共産党総書記として3期目入りした昨年秋以降、首脳外交を活発化。特に、ブラジルやロシアを含む新興5カ国(BRICS)の枠組みや欧州との関係強化を重要視している。
ルラ氏は2月に米国も訪れており、米中間でのバランス外交に注力。ただ、今回の訪中では米国が制裁を加える華為技術(ファーウェイ)の施設を視察予定と報じられており、米国が反発する可能性もある。
両首脳会談では、ロシアが侵攻を続けるウクライナ情勢も議題となるもようだ。中国は2月に独自の「和平案」を発表し、調停役として国際的な発言力を高めようとしている。米国は中国の和平案が「ロシア寄り」だと懐疑的だが、BRICSの中立国などが仲介役となる案を提唱するルラ氏の考えとは親和性が高い。
中国共産党機関紙系の環球時報は、中国とブラジルの関係について、政治的に緊張しても経済交流は続ける「政冷経熱」から政治・経済両面で良好な「政経双熱」に転換すると指摘した。
ルラ氏の訪中は当初、3月下旬に計画されていた。しかし、インフルエンザ感染で延期され、2週間遅れの仕切り直しとなった。
