東京, 6月4日, /AJMEDIA/
東京都交通局は6月4日、AIを活用したチャット型の忘れ物検索サービス「find chat」を、都営交通に6月10日から導入すると発表した。都営地下鉄、都営バス、東京さくらトラム（日暮里・舎人ライナーを含む）で預かった忘れ物を、スマートフォンやPCを通じて24時間検索できるようになる。
同サービスは、スタートアップのfindが提供するクラウドシステムを活用。忘れ物の画像をAIが解析し、品名や色、特徴などを自動判別して、チャットで効率的に検索できる。
具体的には、チャットで問い合わせる際に、忘れ物の画像を添付すると、AIが特徴を自動で判別し、より見つかりやすくなるという。
利用者は、find chatでメールアドレス認証を済ませて忘れ物の情報を入力する。7月以降はLINEでの認証にも対応予定だ。
忘れ物の検索は24時間受け付けるが、回答は午前9時から午後10時まで。対応言語は日本語に加えて英語、中国語（簡体字）、韓国語の4言語をサポートし、増加する訪日外国人の利便性向上も図る。
忘れ物が見つかった場合、利用者は指定された駅やバス営業所で引き取る。本人確認書類の提示が必要で、初回の検索で見つからなかった場合でも、オペレーターが翌日に再度検索を行い結果を通知する。
都営交通によると、職員による忘れ物登録業務の負担軽減と、利用者の問い合わせ対応の効率化も実現できるという。
findは2021年12月設立のスタートアップで、「落とし物クラウドfind」などを展開している。
