芥川賞作家 高瀬隼子さんの“むかつき”に迫る

東京, 8月27日, /AJMEDIA/

「むかつきからスタートしている」
「つらいことがあるとか、恐ろしかったり、むかついたりすることも小説の中ですくい取っていけたら」

7月20日に行われた芥川賞の受賞会見で、高瀬隼子さん(34)が何度も口にした“むかつき”。穏やかな見た目からはとても想像できない攻撃的なことば。どういうことなのか、高瀬さんに聞きました。
(松山放送局ディレクター 宮浦和樹)

受賞作が描く現代の職場
今回の受賞作「おいしいごはんが食べられますように」は、とある会社の地方支店が舞台です。
頭が少し痛いだけで大事な仕事があっても早退するが、周りから守られている女性社員。それを快く思っていないのに、“こんな時代だから”と直接注意することができないキャリアウーマンと中堅社員。コンプライアンスが重視される現代の職場における人間関係を、食べ物に絡めて描いた作品です。

私(ディレクター)は読み進めるうちに
「もしかすると自分もこんな感情を職場で抱いたことがあったかも…」と、
まるで自分の日常で起きているようなリアリティーを感じました。

ふだんは教育関係の仕事をしているという高瀬さん。実体験がもとになっているのか尋ねました。

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