米英豪、インド太平洋で新枠組み 対中国念頭、原潜技術供与へ

東京, 9月16日, /AJMEDIA/

【ワシントン時事】バイデン米大統領は15日、インド太平洋地域の平和と安定維持に向け、英国とオーストラリアとの新たな安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」を創設すると表明した。米英両国が豪州の原子力潜水艦建造に協力。米政権高官は「21世紀の課題」への対応と語るが、急速に軍事力を拡大する中国を念頭に置いているのは明白で、欧州を巻き込んだ米中の大国間競争が加速するとみられる。

 バイデン大統領はホワイトハウスからの演説で、中国への直接の言及は避けつつも、「われわれの未来は自由で開かれたインド太平洋地域に懸かっており、現在と未来の戦略的環境に対応する必要がある」と強調。3カ国の相互運用性を向上させる第一歩として、豪州の原潜保有に協力すると表明した。

 米国が原潜の推進技術を供与するのは、英国に次いで2カ国目。米高官は記者団に豪州を米英の「深いパートナーシップ」に加えると述べた上で、半永久的な潜航が可能で、隠密性の高い原潜を豪州が保有することは「インド太平洋での抑止力維持を可能にする」と説明した。

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