米、中国不動産大手の動向注視 投資リスクを警告

東京, 9月21日, /AJMEDIA/

【ワシントン時事】サキ米大統領報道官は20日の記者会見で、巨額債務を抱える中国不動産開発大手・中国恒大集団の経営危機を背景とする金融資本市場の混乱について「世界の市場を常に監視している。米財務省が米経済に対するリスクを評価し、必要に応じて適切に対処する準備を整えている」と述べ、動向を注視する考えを示した。

 恒大の資金繰り難で中国経済全体が打撃を受けるとの懸念が強まり、同社株が上場する香港市場は20日に大幅下落。欧米市場も大きく値下がりした。こうした流れを踏まえ、米証券取引委員会(SEC)は同日声明を出し、中国企業に対する投資リスクを警告した。
 SECは、米市場に上場する中国企業の多くが本国の規制を逃れるため、タックスヘイブン(租税回避地)にペーパーカンパニーを法人登記していると指摘。「中国政府が違法な仕組みだと判断して監督を強化する可能性がある」として、米投資家に注意喚起した。

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