立憲党内から若手待望論、共闘にしこり 自民も誤算 与野党始動

東京, 11月05日, /AJMEDIA/

与野党は4日、衆院選を経て本格始動した。野党第1党の立憲民主党は、大敗を受けて辞意を表明した枝野幸男氏の後任を決める代表選に向けて党内がざわめき、世代交代論も強まる。自民党は小選挙区で敗れた甘利明氏の後任幹事長に茂木敏充前外相が就任した。与野党とも体制が不安定な中での再始動となった。

立憲、世代交代求める動き

 立憲で代表選への立候補に意欲を示す顔ぶれは、旧民主党政権で閣僚や党要職を経験していない中堅が目立つ。来夏の参院選に向けて党刷新を狙うが、枝野氏が主導した共産党などとの「野党共闘」を巡っては路線対立が激化しているほか、政治経験の少ない中堅が党を率いることへの不安の声も根強い。

 旧民主政権で総務政務官を務めた小川淳也国対副委員長は4日、「次世代として何ができるか熟慮したい」と改めて立候補を検討する考えを国会内で記者団に示し、世代交代への意欲をにじませた。同じく財務政務官を務めた大串博志役員室長も3日、佐賀市で立候補を検討していることを明らかにした。

 泉健太政調会長への待望論も強い。泉氏も与党時代に内閣府政務官などを務めた次世代のホープ。泉氏は昨年9月、旧国民民主党と合流後の代表選に出馬。枝野氏と一騎打ちとなったが敗れた経験があり、複数の議員から立候補を促されている。旧民主政権の印象が薄いだけに、参院選や次期衆院選で党の顔となる新代表として「マイナスイメージを払拭(ふっしょく)できる」(党若手)との期待感がある。

 枝野氏の辞意表明後、中堅・若手からは世代交代を求める声が相次ぐ。衆院選で多くの小選挙区で候補者を一本化したが、公示前勢力から大幅減となったことへの危機感は強い。当選2回の石川香織氏はツイッターで「変わるという気持ちが国民に伝わる人を代表に。ラストチャンスだ」と刷新を求め、当選5回の大西健介氏もフェイスブックで「中堅若手を思いきって登用し、代表選を体制刷新の機会にすべきだ」と訴えた。

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