漫画家 楳図かずおさんが生前最後に監修した作品集が刊行

東京, 5月27日, /AJMEDIA/

“ホラー漫画の神様”と言われ、去年10月に88歳で亡くなった漫画家の楳図かずおさんが、生前最後に監修した作品集が刊行されました。

刊行された「ゾク こわい本」には、成長しないままの赤ん坊の姿をした姉が無邪気な妹に襲いかかる「赤んぼ少女」をはじめ、1960年代から90年代に発表された今では入手が難しい楳図さんの短編や中編が収録されています。

出版社では、ことしが楳図さんのデビュー70年の節目にあたることから4年前に刊行した「こわい本」シリーズの続編を企画しました。

がんのためホスピスで終末期医療を受けていた楳図さんが病床で編集者と打ち合わせを行い監修し、みずから作品を選んだほか、タイトルも考案したということです。

角川文庫編集部の岸本亜紀さんは「ベッドの上で赤と白の毛布を持って元気そうに座っていて、まだまだ創作意欲に燃えている様子でした。ホラーブームが来ていますが、楳図さんの作品は絵の怖さに加えて深い悲しみと喪失感がある美しい漫画だと思うので、その深みを味わってほしいです」と話していました。

東京 武蔵野市の吉祥寺では、28日、楳図さんのお別れの会が開かれ、一般の献花も予定されています。

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