横尾忠則さん 新作絵画の展覧会前に 創作への思い語る

東京, 4月21日, /AJMEDIA/

世界的に活躍する美術家の横尾忠則さんが手がけた新作の絵画の発表会が行われ、86歳の今も精力的に活動する横尾さんが創作への思いを語りました。

グラフィックデザインから絵画まで幅広く手がける横尾忠則さんは、86歳の今も創作活動を続け、20日、東京国立博物館で新作の展覧会を前にした発表会が行われました。

展覧会では、中国の唐の時代に生きた伝説的な2人の僧で世俗にとらわれない生き方をした「寒山拾得」をテーマにした横尾さんの新作絵画101点が展示されます。

作品は、ドン・キホーテをモチーフにしたものや、図形のような姿になったものなど、横尾さんが独自に解釈した「寒山拾得」が描かれているということです。

横尾さんは「いちばん体力があった50代、60代のころでも1年に30数点しか描けなかったのが、今回の作品数は100点ということで、アーティストをやめてアスリートになろう、頭でなく体で考えようと思った。自分の様式を持つのではなく、多様性を大切にした」と語りました。

また、新型コロナの感染が広がる中で作品を制作したことについて「社会的なことにコメントしようという気持ちはないが、コロナやウクライナ侵攻など社会的な現象も自分の中を通って絵はできあがっていく。1点目から101点目まで、作品が次々と変化しているので、作品の前で対じしていただきたい」と話していました。

展覧会は、東京国立博物館でことし9月12日に始まります。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts