日韓豪NZと協力強化 外相会合で中ロ連携警戒―NATO

東京, 4月8日, /AJMEDIA/

北大西洋条約機構(NATO)は7日、ブリュッセルでパートナー国との外相会合を開いた。アジア太平洋地域から日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランド4カ国が参加。覇権主義的な振る舞いを続ける中国を念頭に、両地域の実務的、政治的な協力を強化することで合意した。
 NATOは、ウクライナに侵攻したロシアと中国の連携を警戒している。ストルテンベルグ事務総長は会合後の記者会見で、中国に対して「ロシアの侵略を非難する意思がない」と批判。ロシアのNATO不拡大要求に同調していることも問題視し、「全員にとって深刻な課題だ。われわれの価値観を守るため団結することがさらに重要になっている」と強調した。
 ストルテンベルグ氏は、日本などとの具体的な協力分野として、サイバー防衛、偽情報対策のほか、海洋安全保障や気候変動対策を挙げた。NATOは6月の首脳会議でまとめる新戦略で、「対中国」を初めて柱の一つに据える方針だ。
 一方、日本の外相として初参加した林芳正外相も会合で、ロシアを非難しない中国の姿勢に言及。オンラインの記者会見では「普遍的価値に基づいた国際秩序の維持発展が死活的に重要だ」と指摘し、「『自由で開かれたインド太平洋』実現に向け、連携を一層強化していきたい」と訴えた。

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