日本の「だし」をNYで 老舗水産仲卸が米国初の専門店

東京, 9月18日, /AJMEDIA/

米ニューヨークで16日、日本料理に欠かせない「だし」を専門的に取り扱う店が開業した。日本産の天然魚介類などの乾物を用い、客の好みに応じ、だしパックを製造・販売する。和食が世界的な広がりを見せる中、だし文化の浸透を図るのが狙いで、こうした専門店は米国では初めてという。
 店を開いたのは、創業150年を超える東京・豊洲市場の水産仲卸業「尾粂商店」。「DASHI OKUME(ダシオクメ)」の看板を掲げた店舗では、店員がショーケース内のかつお節などの魚や昆布、キノコ類を基本として、客の相談に乗りながら組み合わせを助言。トマトなどの野菜も含めた素材は30種類に上り、配合を決めた後は店内の機械で粉砕や袋詰め作業を行う。
 今回が初の海外進出となった尾粂商店の5代目・加納史敏氏は「われわれの商品は日本産の素材で無添加であることが強み」と説明。新型コロナウイルス禍における海外出店には苦労が多かったものの、「日本のだし文化を自ら発信するという気持ちでいる」と力を込めた。

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