手掛かりなく、募る焦り 通報の「人影」発見できず―発生から3日・陸自ヘリ事故

東京, 4月10日, /AJMEDIA/

沖縄県の宮古島周辺で陸上自衛隊ヘリコプターが行方不明となった事故は9日、搭乗者10人の安否が分からないまま、発生から3日となった。8日夜には現場近くで「人が浮いている」との情報が寄せられたが発見に至らず、捜索に当たる隊員らは焦燥感を募らせている。
「人が浮いている」と通報 陸自ヘリとの関連調べる―伊良部島北岸・沖縄

 熊本市に司令部を置く第8師団(約5000人)のトップで、陸将の坂本雄一師団長(55)ら10人が乗ったヘリは6日午後4時前、宮古島と橋でつながる伊良部島北方の洋上でレーダーから消えた。直前の交信内容に異常はなく、突発的なトラブルが起きた可能性が指摘されている。
 8日夜には消息を絶った地点から約4キロ離れた伊良部島北部の「三角点」と呼ばれる崖の近くで、住民が人のようなものが浮いているのを目撃。自衛隊はヘリやボートで周辺海域を調べたが、不明者につながる情報は得られなかった。
 双眼鏡で海を見詰めていた陸自隊員は「何としても見つけないと」と焦りの表情を浮かべた。坂本師団長を知る防衛省幹部は「少しでも手掛かりがないものか。無事を信じている」と祈るように話した。

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