岸田首相、公邸への入居検討 官邸に隣接、歴代首相に不人気

東京, 11月18日, /AJMEDIA/

岸田文雄首相が首相公邸への入居を検討していることが17日、分かった。公邸は現在の首相官邸の隣に旧官邸を改修して2005年に整備されたが、歴代首相には不人気で、安倍晋三元首相や菅義偉前首相は公邸には住んでいなかった。
 首相は現在、官邸から車で数分の衆院議員宿舎に裕子夫人と住む。最近、秘書官らを連れ、公邸を下見した。首相は周辺に危機管理や警備の観点から、「住まなきゃいけないかな」と漏らしているという。一方で、首相周辺には「職場に閉じ込められるようだ」と住環境を懸念する声もある。
 安倍元首相は第2次政権以来、車で約15分の距離にある東京都内の私邸から通い続け、菅前首相も議員宿舎に住み続けた。最後に公邸に住んだ野田佳彦元首相(立憲民主党)は安倍氏や菅氏に対し「首都直下地震が起これば、官邸にたどり着けない」などと危機管理上の問題を繰り返し追及してきた。
 公邸をめぐっては、旧官邸当時の1932年に、五・一五事件で犬養毅首相が青年将校の凶弾に倒れ、36年の二・二六事件では岡田啓介首相が危うく難を逃れたものの、義弟が暗殺された。こうした歴史から、「夜中に重い靴の音が聞こえる」といったうわさも語り継がれている。

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