少子化・安保政策で舌戦 与野党、遊説中止せず―衆参補選

東京, 4月16日, /AJMEDIA/

衆院4補欠選挙の告示後初の週末を迎えた15日、与野党幹部は23日の投開票に向けて各地で支持を訴えた。和歌山市で岸田文雄首相(自民党総裁)の演説直前に爆発物が投げ込まれる事件があったが、首相を含む各党幹部は遊説を続行。少子化対策や安全保障政策を巡って舌戦を繰り広げた。
<衆参5補選関連ニュース>

 事件があったのは、首相がこの日最初の演説を予定していた和歌山市の雑賀崎漁港。首相はここでの演説は中止したが、約1時間後にJR和歌山駅前で街頭に立った。首相は「大切な選挙を最後までやり通さなければならない」と力説。「異次元の子ども子育て政策を進める。日本を世界に遅れることなく押し上げていけるのはどの政党か」と訴えた。
 23日には参院大分選挙区補選や統一地方選後半戦も投開票される。立憲民主党の泉健太代表は大分県佐伯市で演説し、事件を非難した上で「自民党は中央を元気にする政治だ。それを変えないといけない」と強調した。
 日本維新の会の吉村洋文共同代表は和歌山市で、国の巨額の債務残高に言及。「古い自民党のやり方が令和の時代に通用するか。1回リセットしないと、次の世代が本当にしんどい状況になる」と声を張り上げた。
 共産党の小池晃書記局長は東京都三鷹市で「岸田政権は43兆円の軍事費を5年間で積み上げると言うが、43兆円あれば100年近く給食を無料にできる。税金の使い方が完全に間違っているのではないか」と語った。
 国民民主党の礒崎哲史副代表は千葉県市川市で、政府が少子化対策の財源確保のため検討している社会保険料引き上げを「増税と一緒だ」と批判。「教育国債発行で子どもたちを育んでいこう」と主張した。

Follow us on social

Facebook Twitter Youtube

Related Posts