容疑の男「薬買って飲ませた」 逮捕前に説明―タリウム女性殺害

東京, 3月5日, /AJMEDIA/

京都市内のマンションで昨年10月、女子大学生が毒性の強いタリウムの摂取で殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された不動産賃貸業の宮本一希容疑者(37)が逮捕前、大阪府警の任意の事情聴取に対し「(大学生の)せきが止まらなくなり、薬局で薬を買って飲ませた」との趣旨の供述をしていたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。
府警は同日、宮本容疑者を大阪地検に送検。同容疑者は逮捕後の調べに黙秘しており、府警は薬の購入実態を含め、経緯の解明を急いでいる。
 宮本容疑者は昨年10月12日午前、京都市北区のマンションの一室で、住人の立命館大3年の浜野日菜子さん=当時(21)=に何らかの方法でタリウムを摂取させて殺害した疑いが持たれている。浜野さんの死因はタリウム中毒による急性呼吸窮迫症候群だった。
 捜査関係者によると、宮本容疑者は任意の事情聴取で、前日の11日に京都市内で浜野さんと飲食を共にした後、浜野さんの部屋でも飲食したが、12日未明に浜野さんのせきが止まらなくなったと説明。薬局で薬を買って飲ませ、同日午前に浜野さんの両親が迎えに来るまで二人きりだったと話したという。
 府警は、宮本容疑者が浜野さんの部屋で飲食した際、酒に無味無臭のタリウムを混ぜて飲ませた可能性もあるとみて、タリウムの入手経路などを調べている。

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