東京, 4月22日, /AJMEDIA
奈良市にある薬師寺の国宝 東塔で、およそ110年ぶりとなった大規模な修理の完了を祝う落慶法要が、21日、営まれました。
薬師寺の東塔は、寺が創建されたおよそ1300年前から残る国宝の三重塔で、塔を解体して組み直す大規模な修理が2009年から行われました。
修理の完了を祝う落慶法要は、当初2020年に予定されていましたが、新型コロナの影響で延期となり、21日から始まりました。
法要には修理が無事に終わることを願って写経を納めた人などおよそ2000人が参列し、はじめにふだんは閉じられている東塔の扉が特別に開けられました。
このあと、塔の前に設けられた舞台で、薬師寺の加藤朝胤管主らが修理にあわせて作られた本尊に魂を入れる「開眼の儀」を行いました。
法要では、僧侶たちとともに参列者もお経を唱えて修理の完了を祝いました。
加藤管主は「1300年の間、大勢の人がこの塔の前でお参りをされた。今後も東塔の姿、形とともに多くの皆さんの思いを未来に伝えていくことが大切だと考えている」と話していました。
東塔の落慶法要は21日から25日まで行われ、28日からは東塔と西塔の1階部分にあたる初層の内部が一般に公開されます。