パナソニック、ウォークスルー型の顔認証改札機「Osaka Metro」に採用–大阪・関西万博に向け実装へ

東京, 3月8日, /AJMEDIA/

パナソニックは3月7日、高見沢サイバネティックスとパナソニック コネクトが、「ウォークスルー型の顔認証改札機」を共同開発したと発表した。「Osaka Metro(大阪市高速電気軌道)」に採用され、2024年末までに全駅に導入される予定。
これまで高見沢サイバネティックスとパナソニック コネクトは、Osaka Metroの都市型MaaS構想「e METRO」の取り組みの一環として、2019年より「顔認証を用いた次世代改札機」の実証実験に参加していた。

 Osaka Metroは、2025年の大阪・関西万博に向けて、新たな技術の導入で「圧倒的に便利な改札」の実現を目指しており、今回の実証実験を経て、「ウォークスルー型顔認証改札機」として採用を決定した。

 本改札機は、事前にOsaka MetroのMaaSアプリである「e METRO」アプリで本人の顔画像を登録し、使用する乗車券と本人の情報を紐づけておくことにより、カード等の媒体を要することなく、スムーズに改札を通過することができるというもの。

 改札通過時に、顔照合によって、利用者および乗車券情報の特定を行い、上位サーバに乗車券と処理機器の情報を伝送することにより、利用者が所有する通行権利を判定、応答する仕組みだ。

 改札機の形状は、入場側と出場側のデザインを非対称とすることにより、利用者を「迎え入れる」「送り出す」というおもてなしのイメージを演出。顔認証の精度を上げるため、照明の付いたアーチを設けるとともに、扉部分には透明なクリスタル調の素材を用い、通路案内を行うイルミネーションを採用するなど、近未来を意識したデザインとなっている。

 具体的な利用方法、利用開始に向けてのスケジュールについては、現時点では未定。2025年に開催される大阪・関西万博の実施に間に合う形で導入が進む予定だという。

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