パキスタン首相が失職 下院が不信任案可決

東京, 4月10日, /AJMEDIA

パキスタン下院は10日、野党が提出したカーン首相の不信任決議案を賛成多数で可決し、カーン氏は即時失職した。経済危機などを背景に、与党連合からも賛成する議員が相次いだ。首相不信任案の可決はパキスタン史上初。下院で今後、次期首相選出に向けた協議が行われる。
 カーン氏は不信任の動きについて、外国勢力が野党と共謀していると持説を繰り返してきた。8日もテレビ演説で「外国が政権転覆を謀っている。主権は自身で守らなければならない」と主張。街頭で抗議行動を行うよう国民に訴えており、政情不安が一段と悪化する懸念が高まっている。
 不信任案の採決は当初、3日に予定されていたが、下院副議長がカーン氏の主張を認め中止した。その後、野党側の訴えを受けて最高裁が採決を行うよう命令し、下院で9~10日、断続的に審議が行われた。

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