アイドル自死、遺族側に賠償命令 事務所提訴会見は名誉毀損―東京地裁

東京, 3 月1 日, /AJMEDIA/

愛媛県ご当地アイドル大本萌景さん=当時(16)=の自死を巡り、記者会見でパワハラが原因などと虚偽の内容を公表されたとして、所属事務所の「Hプロジェクト」と佐々木貴浩社長(55)が遺族側に計約3600万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、東京地裁であった。野村武範裁判長は事務所側への名誉毀損(きそん)を認め、大本さんの両親や代理人弁護士に計567万円の賠償を命じた。
野村裁判長は、遺族側が2018年10月に事務所側を提訴すると表明した記者会見について、「パワハラを行った上、学費の貸し付けを撤回して絶望させるなどしたことが自殺の原因との印象を与えるものだ」と指摘した上で、「一部を除き真実性や真実相当性のいずれも認められない」と判断。「自殺に追い込んだとの報道が大量に行われ、社会的評価が大きく低下した」と結論付けた。
 佐々木社長は記者会見し「有罪確定のような報道で生きた心地がしなかった。気持ちは晴れたが萌景さんを守ってやれなかった」と語った。遺族側弁護士は「正当な業務で、断じて受け入れることはできない」としている。

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