「1人でも多く家族の元へ」 「ジャパン」とハグも―被災地救助の海保職員・トルコ地震

東京, 2月17日, /AJMEDIA/

 トルコ南部で起きた地震で、日本政府の「国際緊急援助隊・救助チーム」の一員として活動した海上保安庁職員14人が16日、記者会見し、現地の状況などを説明した。崩れた家屋の中にいる行方不明者を捜索した救助チームの川田匡剛小隊長は「1人でも多くご家族の元へ帰れるよう努めた」と語った。
 14人は7日から14日にかけて被災地で活動し、15日に帰国。機材を使って崩壊した家屋のコンクリートに穴を開け、被災者の捜索と救助を行った。
 救助チームは活動期間に6人の遺体を収容した。川田小隊長は「活動中にがれきの下から、子どもに覆いかぶさるようにして亡くなった大人の遺体も見つかった。とても心苦しく思ったが、少しでも救助につなげたいと思った」と述べた。
 活動中には被災者との交流もあった。救助チームの柴田理香副団長は「現場へ歩いて向かう途中、親子とみられる女性2人から『ジャパン』と声を掛けられ、ハグされた。現地の人がわれわれの生活拠点に鍋を持ってきて、温かいスープを配ってくれた」と振り返り、「言葉が通じなくても、気持ちで通じ合うような状況が印象に残っている」と強調した。

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