東京, 3月9日, /AJMEDIA/
文化庁は、日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」を、昨年度に続いて、ユネスコの無形文化遺産に提案することを決めました。
これは、8日に開かれた文化庁の文化審議会の部会で決まったものです。
500年以上前に原型が確立した「伝統的酒造り」は、
▽米や麦などを蒸す
▽こうじを作る
▽もろみを発酵させるといった、
手作業による一連の技術を指し、各地の風土に応じて発展し、自然や気候と深く結び付きながら伝承されてきました。
こうした技術で作られる日本酒や焼酎、泡盛などの酒は、地域の儀式や祭礼などにも使われ、日本文化で不可欠な役割を果たしてきたとされています。
政府の正式な決定を経て、3月中にもユネスコ事務局に提案書が提出され、早ければ来年11月ごろに審議される見通しです。
ユネスコの無形文化遺産には、日本からは「和食」や「和紙」のほか、去年加わった「風流踊」など、22件が登録されています。