麻薬カルテル称賛のバンドに罰金 メキシコ

東京, 6月5日, /AJMEDIA/

メキシコ北部チワワ市は4日、麻薬カルテルをたたえる曲を披露したとして、人気バンドに3万6000ドル(約515万円)を超える罰金を科したと発表した。「ナルココリド」と呼ばれるこうした音楽は国境を越えて人気が急上昇しており、メキシコでは複数の州が規制に乗り出す事態となっている。

 このバンドは「ロス・トゥカネス・デ・ティフアナ」。5月31日に行ったライブで演奏した曲の約3分の1がナルココリドだったという。市当局者は「犯罪を美化したり、暗に犯罪者に言及したりした」と指摘した。

 ロス・トゥカネスは演奏中に麻薬密売人の名に触れたとして、2008~23年に地元である北西部ティフアナ市での公演を禁じられていた。

 一方、シェインバウム大統領はナルココリドを禁止する考えを否定。若者の間で広がる麻薬文化に対抗するため、「平和と反薬物依存」をうたう音楽コンテストを立ち上げるべきだとしている。

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