大の里が奉納土俵入り 「始まったんだな」―大相撲

東京, 5月30日, /AJMEDIA/

 大相撲で75人目の横綱に昇進した大の里(24)=本名中村泰輝、石川県出身、二所ノ関部屋=の横綱推挙状授与式と奉納土俵入りが30日、東京都渋谷区の明治神宮で行われた。雨のため一般参拝客が入れない社殿内で実施。大の里は「(横綱の地位が)始まったんだなと思う」と実感を込めた。

 日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)から推挙状と横綱を受け取った後、太刀持ちに同じ二所ノ関一門の小結高安、露払いに竜電を従え、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と同じ雲竜型の土俵入りを披露。広げた右手が攻め、脇腹に添えた左手が守りを表す型で、せり上がりの所作には迫力があった。

 日本相撲協会によると、新横綱が明治神宮で土俵入りするようになった41人目の千代ノ山以降、悪天候による社殿内の実施は初めて。それでもその姿を一目見ようと多くのファンが訪れ、大の里は「たくさんの人が集まってくれてうれしい」と述べた。

 晴れ姿を見守った二所ノ関親方は「指先まで神経が行き届いていた。いい始まりだ」と感慨深げだった。

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