国産量子コンピューター 性能はこれまでの4倍 富士通など発表

東京, 4月22日, /AJMEDIA/

次世代のコンピューターとして期待されている量子コンピューターについて、富士通と理化学研究所は性能をこれまでの4倍に高めた国産量子コンピューターを開発したと発表しました。実用化に向けてはさらに大幅な性能の向上が必要で、今後、研究開発が加速するか注目されます。

量子コンピューターは、桁違いの計算能力の高さから実用化されれば社会を大きく変えると期待され、2年前に国産の初号機が発表されるなど、研究開発が進められています。

富士通と理化学研究所は22日、性能をこれまでの4倍に高めた国産量子コンピューターを開発したと発表しました。

発表によりますと、頭脳にあたる「量子ビット」の集積回路は世界最大規模の256量子ビットあり、集積回路の面積をこれまでの4倍に拡張する形で性能を高めたということです。

また来年度には、さらに今回の4倍となる1024量子ビットの開発も予定されているということです。

一方で、実用化には少なくとも数万量子ビットまで大型化する必要があり、システム全体を大きく見直す必要があるため、研究開発の技術的なハードルは高いとみられているということです。

富士通量子研究所の佐藤信太郎所長は「実用的な量子コンピューターを目指すうえで重要なマイルストーンの1つだ。新しい技術を作ることで社会の課題解決につなげていきたい」と話していました。

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